高気密高断熱住宅とは?

高気密高断熱住宅とは、高性能の断熱材を外壁や屋根に使用し、窓には断熱性能の高いサッシを採用して室内外間の熱伝導による熱の流出入を最小限にした上で、外壁や屋根の室内側に気密シートを張って隙間をなくしたものです。これにより、夏は涼しく冬は温かい居住空間を容易に作ることが出来、冷暖房効率が上がり冷暖房機器のランニングコストは格段に安くなります。しかし、気密性能が上がっているため、建材等によるシックハウスや空気汚染には注意しなければなりません。そのため建築基準法では、1時間に0.5回の換気回数、つまり2時間に1回は居室の空気を全て入れ替えることが義務付けられており、高気密住宅では24時間換気が標準となります。24時間の換気方法には、吸排気を換気扇で強制的に行う第1種換気、吸気のみを換気扇でおこなう第2種換気、そして排気のみを換気扇で行う第3種換気がありますが、コストや運用のしやすさから、第3種換気が多く採用されています。高気密高断熱は省エネ住宅の基本であることから、これからの新築では是非とも抑えておきたい性能です。